« nVIDIAの次世代GPU | トップページ | DSI IIIを個人輸入してみた »

2008.03.12

VMC110Lで写真を撮ると...

このブログに、VMC110LというVixenの天体望遠鏡に興味を持つ方がいらっしゃるようです。

VMC110Lは、カタディオプトリック式という反射望遠鏡です。

 

屈折式の望遠鏡は、口径が大きくなればなるほど、価格がどんどん跳ね上がります。

たった1cm違うだけでも数万円、口径が大きいと数十万円もの差が出ます。

対して、

反射望遠鏡は、口径が大きくなっても、主鏡も副鏡も鏡ですので、製造が簡易であることから比較的安価で入手できます。scissors

 

口径が大きくなると、それだけ分解能が優れ、より細かな像を見ることができます。

私のブログの天体写真のところにもありますが、口径110mmの土星は小さくて可愛らしい姿を見ることができます。

これが口径235mmのものでは土星の模様や環の様子がよく分かります。

ただし、これは空の状況によって変わりやすいものであることにも注意です。

 

冬は星が瞬いて見えて、雲もなくすっきりして夜空が綺麗に見えますが、”星が瞬いて見える”ことは実は良くないのです。

それだけ上空の気流が安定していないということで、像がぼやけてしまうからです。

星座の観測とかはいいんですけどねーhappy01

当然、対象物が真上にあるほうが大気の影響を受けにくく、地平線近くにあると大気の影響を受けやすいということもあります。

こういった大気の影響により、像が見えやすい、見難いというのを”シーイング”と呼んでいます。

 

なので、”シーイング”の良い夜空で、対象物も真上に近いところであれば、口径が小さくても高倍率(注)にして観測することができます。

※倍率の適正値は、一般的に口径×2~2.5倍と言われています。

 

 

と、まあ望遠鏡についてはここまでにして。はぁ~長いな。。。coldsweats01

M42_0<---オリオン大星雲(露出30秒)

   ドーナツ現象と勝手に呼んでいます。

 

都心の空が明るいところでは、こんな風な写真になってしまいます。

真ん中が明るく、その周辺は少し暗くなり、四隅はまた明るくなってしまう現象です。

昨年は原因がぜんぜん分からずにいましたが、いろいろと本や天体関連のサイトを見てみると、これは周辺の明かりも影響しているためのようです。

 

私の場合、まず都心ということで空そのものが明るいということ(スカイクオリティメーターで16ですよ!<だいたい18以下は光害の影響があるということです>)。

ベランダからの観測がメインなのですが、ベランダからは正面に駐車場の街頭が煌々と輝いており、この光が上の階のベランダに反射したりして入ってくる迷光が影響していると考えられます。

 

対策としてはフラット画像を撮ることです。

Flat<---自作フードのフラット画像

 

 

自作フードとは、トレーシングペーパーを開口面に取り付けるものです。

この写真を使うことで。。。

M42_1<---フラット処理後の画像

 

 

ここまで自然な感じを出すことができるようになります。

一番最初の画像ではスパイダーの影も写りこんでいましたが、目立たなくなりました。

ただ、これでも完全ではなくて、いろいろと処理していくと。。。

M42<---一応は画像処理後のもの

 

 

なんとか中央のM42(オリオン大星雲)が浮かび上がってきましたが、まだ同心円状に明暗が出ています。

もう少しフラット画像を取るための工夫がいるようです。

 

<参考>

カメラ:EOS Kiss Digital

露出時間は面倒だったので、全て30秒(これ以上だとストップウォッチで計る必要あり)。

ISO1600の設定で撮影。

|

« nVIDIAの次世代GPU | トップページ | DSI IIIを個人輸入してみた »

天体観測・天体写真」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70465/40467406

この記事へのトラックバック一覧です: VMC110Lで写真を撮ると...:

« nVIDIAの次世代GPU | トップページ | DSI IIIを個人輸入してみた »