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2008.03.23

Drizzle!

Drizzle_m420001_2MEADEDSI3を使って、オリオン大星雲を撮ってみました。happy01

付属ソフトのEnvisageの”Drizzle”機能を試してみたかったのと、1ショット・カラーでどのくらい写るかな?というのが知りたかったのです。

 

使用した機材たち。

赤道儀:Vixen SX赤道儀(スフィンクス)

望遠鏡:Vixen VMC110L

レデューサー:OPT 0.5倍(31.7mm)

カメラ:MEADE DSI3

 

撮影環境はこんな感じ。

Drizzle”の機能を知りたかったので、2分×10回(総露出時間20分)のノータッチ・ガイド。

南側ベランダなので、極軸望遠鏡が使えないので、水平出しをしてから、赤道儀を乗せて、約35度40分ぐらいに調整し、北はコンパスを使って大まかに決めました。

その後、シリウスを自動導入して、シリウスが中心になるように赤経・赤緯を合わてアラインメント。

ベテルギウスと、アルデバランを使って3ポイント・アラインメント。

 

で、上のような画像を得ることができました。

Drizzle”とは、NASAのハッブル宇宙望遠鏡に使われている技術で、簡単に言うとたくさんの写真を撮ることで画像のS/N比を上げるための技術です。

この他にも注目すべきものが、”非回転画像”を得る技術です。

これら2つの技術により、経緯台や正確にアラインメントされていない赤道儀でも、良質な画像を得ることができるのです。

※経緯台の場合、長時間の撮影では像が回転してしまいます。

 正確にアラインメントされていない赤道儀では、像が流れてしまいます。

 

画像を観てもらえると気が付くと思いますが、うっすらとした波打っている線がたくさん見えると思います。

これは実はDSI3のホット・ピクセルです。

撮像素子であるCCDでもCMOSでも温度が高くなればなるほど、こういったホット・ピクセルがノイズとして目立ってきます。

ホット・ピクセルは、画像処理で消すことも可能です。

例えば、ダーク画像(カメラに蓋をした状態で撮ったもの)を用意して、差し引くことで消せますし、画像処理ソフトの中にはホット・ピクセルのみを消す機能を持ったものもあります。

ただ、あまりたくさんあると、肝心要の被写体の一部が失われてしまうため、撮像素子は可能な限り冷やしておくとのが良いのです(冷却CCDカメラが、この機能を持っています)。

 

今回は”Drizzle”がどの程度使えるものなのか知りたいと思って、ホット・ピクセルをわざと残してあります。

しかも、”非回転画像”を得るために、オリオン大星雲の中心からちょっと左下の明るい星を起点に、画像の左下の明るい星を終点に指定しています。

 

Drizzle”のおかげで、何が得られたかというと。。。

この画像は10枚重ね合わせて出来た画像なのですが、1ショットの画像のように見えます。

10枚重ねることで、2分の露出時間のものより、若干S/N比も上がっています。

※”Drizzle”に限らず、同じ被写体を何枚も撮ることでS/N比を上げるという画像処理は、天体写真では当たり前のように行われています(S/N比を良くするには空の状態による影響が一番大きいからで、露出時間を長く取るほうが本来は良いことです)。

 

もっとも重要なのは、ホット・ピクセルが波打っている線のように見えるということは、普通に10枚の画像を重ね合わせると本来なら星たちも波打っている線のように見えるはずなのです。

ホット・ピクセルは撮像素子の温度により、ほぼ同じ箇所に出る現象ですから、”Drizzle”が無ければ総露出時間20分では、ホット・ピクセルと同じように星たちも流れてしまっているはずなのです。

これこそが”Drizzle”の画像処理のすごさ・便利さを表している訳です。happy01

 

ただやっぱり2分の露出時間でも少し流れてるので、なんとかオート・ガイドもできるようにしてみたいと思います。

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