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2007.05.03

VMC110Lのドーナツ現象の回避

Etc0128_1 ビクセンVMC110Lを買ってから、悩んでいた”ドーナツ現象”をなんとか解消することができました。

まず”ドーナツ現象”を説明する前に。。。

 

VMC110Lはカタディオプトリック式の反射望遠鏡で、マクストカセングレン式望遠鏡という種類になります。

カタディオプトリック式というのは、反射望遠鏡に、補正レンズを組み込むことで収差を補正する方式。

このカタディオプトリック式というのは、さらにシュミット式、シュミット・カセグレン式、マクスト・カセグレン式に別れ、補正レンズにメニスカスレンズを使用する方式となります。

 

最初に買った望遠鏡はA80SSという屈折式望遠鏡(レンズのみを使用する望遠鏡)で、この望遠鏡を使って撮影しても”ドーナツ現象”は起こりませんでした。

少しでも天体を大きく撮ってみたいと思い、購入したVMC110Lで撮影するとかならず”ドーナツ現象”が起こるので、最初はかなりのショックでした。ヽ(´Д`;)ノ

これは望遠鏡自体の方式が異なるためと、観測場所が東京の西葛西という光害バリバリの地であることが影響しています。

 

トーナツ現象”と、私は勝手に呼んでいますが、これは「マイフォト」の「天体写真」を見てもらえると分かるように、VMC110Lで撮影したものはすべて中心部が明るく、その周りが暗くなり、四隅はまた明るくなってしまいます。

ちなみに、月や土星の様に明るい天体を撮った場合は起こりません。

中央部が明るく、四隅に行くにしたがって暗くなることを周辺減光と呼び、光学系と撮影機材によってその影響が異なります。

私の場合、A80SSでは分からなかったものが、VMC110Lで顕著に現れたので驚いたという感じです。

 

他にも、都会の明るい場所での撮影は、望遠鏡で覗いた先からの光だけで無く、周辺からの光が入ってしまう(迷光)ことがあります。

迷光は、フードを付けることで軽減することができます。

私も、自作フード(長さ20cm)を付けていますが、これではぜんぜん足りないようです。。。(;^。^A アセアセ・・

ただ、あまり長いと風の影響も受けやすいですし、ベランダでの取り回しにも限界があります。

まあ、もう少し長くしてみようかな?とは思ってますが。。。

 

で。本題の”ドーナツ現象”の回避の方法。

一番上のスクリーンショットをご覧ください。

一枚目、三枚目、四枚目、五枚目がM57を撮った写真(コンポジット処理するため4枚撮影)。

二枚目がフラット処理、六枚目がダーク処理のための写真です。

この二枚目が”ドーナツ現象”を回避するための肝なのです。

 

撮影方法は、望遠鏡の先に付けたフードに、トレーシング・ペーパーを貼って、M57を撮った時と同じだけの露出時間で撮影します。

トレーシング・ペーパーをただ貼るだけでは、隙間ができますし、風に弱いので、フードに被せるように工作すると良いと思います。

後は、StellaImageで、ダーク処理とフラット処理を行えば、”ドーナツ現象”の無い写真にレタッチできます。

二枚目にフラット処理のための写真を撮ったのは、M57が雲で見えなくなりそうなときに撮りました。

また、これらの写真は、可能な限りすべて同じ条件で撮影する必要があります。

 

ちなみに、スクリーンショットでは真っ黒につぶれていますが、七枚目の写真がダーク処理とフラット処理を行い、レベル補正などを行った写真です。

ドーナツ現象”は起きて無いでしょ?

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