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2007.02.15

昨日の補足

昨日の記事の最後に、「スカイポッドが経緯台であるがための制約」により、本格的な天体写真を撮りたい場合には物足りないと感じるかもしれないと書きました。

天体望遠鏡には、カメラのように三脚に似た部分があります。

そして、その仕組みにより2つに分類されます。

経緯台赤道儀です。

 

経緯台というのは、天体望遠鏡を上下左右に動かすことの出来る台です。

赤道儀というのは、天体望遠鏡を赤経方向と赤緯方向に動かすことが出来る台です。

赤経方向とは、天の北極を通る軸(極軸)を中心に回転させることで、赤緯方向とは、この極軸と垂直方向の軸を中心に回転させることです。

 

地球はおよそ24時間に1周するため、地上ではこの極軸を中心に星空が回っているように見えます。

その動きに合わせて天体望遠鏡を動かすことが出来るのが赤道儀となります。

赤道儀の向きを極軸にぴったりと合わせることが出来れば、天体望遠鏡から見た星はぴったりと止まっているように見えるのです。

なので天体写真を撮る場合は、この赤道儀を使うほうが良いのです。

 

では、なぜ経緯台では、本格的な天体写真を撮るのには向かないのでしょうか?

天体写真というのは、私も最近いろいろと勉強して分かったのですが、同じ構図のものを何枚も撮るのです。

恒星は非常に明るいですが、星雲などは非常に淡い感じの光なので、長時間の露出時間をとることになります。

しかし、その分撮像素子(CCDとかCMOSは光を感じるだけでなく、熱にも敏感なのです)で発生するノイズも大きくなってしまうため、そのノイズを抑えるために何枚も写真を撮るのです。

 

他にも白黒カメラで、赤、青、緑といったフィルターを通して撮ったりするため、図鑑などに載っている天体写真1枚は実は沢山の写真の集大成なのです。

このようにたった1枚の作品としての天体写真を撮るために、何枚も撮るため、数十分から数時間の間、星が止まって見えないとダメなのです。

 

経緯台は、この”極軸を中心に回転する”動きが出来ないため、たとえ自動追尾の機能があって、天体望遠鏡の視野の中心は止まっているように見えても、視野の端の方は星が動いて(回転して)見えてしまうのです。

※私のブログの左上にあるSTARLIGHTminiを触ってみてください。

 たとえば、オリオン座のベガ(左上の星)から、右に伸びている線(星座線)は、オリオン座が左にあるときは、ほぼ真横を向いていますが、右端で見えなくなってしまうときにはこの線が45度くらい上を向くのが分かると思います。

 つまり経緯台でベガを中心に見ていても、その周りの星はどんどん時計と反対方向に移動しているようにイメージできると思います。

 

ただ、私のブログに載せている写真は、数十秒~2,3分程度の露出時間の天体写真を1枚撮って、それを作品として載せているので、こういう手軽な写真であれば経緯台でも赤道儀でもあまり差は無いと思います。

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» 2007年2月 川崎 生田緑地 その2 川崎市青少年科学館 [マイ・つるかわ・生活〜鶴川住人日記、東京近郊おでかけメモ、キャンプのメモ]
生田緑地の続きです、緑地園内の中央に位置しているのが、川崎市青少年科学館 です。ここにある激安プラネタリウム (料金はリンクを見てください)は、ちょっと有名ですが、展示室の方へ行って見ることにしました。 当日の館内入口では、簡単な科学教室もやっていました。 ... [続きを読む]

受信: 2007.02.24 20:28

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